30年前の憧れ
今から約30年前の金沢は片町がファッションの中心でした。
ロリィタ系、パンク系、デザイナーズブランド系などのお店が全て集まった竪町ストリートは
自分の好きなファッションで街を歩ける自由でエネルギッシュな聖地として
県内外からたくさんの人々が訪れとても賑やかでした。
その中でも一番心を奪われたのが真っ白なレースの日傘に、
お姫様のようなレースをたっぷりお使ったドレス、歩くたびにフワッと広がるスカートに
プードルのバックで歩くロリータファッション
みんなの注目を一斉に浴びて歩く姿は堂々としていてキラキラ輝いていました。
自分も着てみたい!!
必死にアルバイトしても学生の働きではロリータの衣裳は高価すぎて
いつの間にか憧れで終わってしまいました。
お金がなくて買えなかった憧れの服は今なら買う事ができるようになりました。
だけど鏡に映る姿は、あの頃の姿ではなくなってしまいました。
一番着たい洋服を、一番輝いている時に着れるということは
簡単なようで難しいことなのかもしれません。
金沢は『古都』のイメージが強いですが、21世紀美術館を兼六園の
近くに建てるなど、実は革命的で自由な魅力的な街でもあります。
誰が何と言おうと好きな服を着る!!
道ゆく人々の注目を一斉に浴びながらキラキラ輝いて歩く
ロリィタさんでいっぱいの金沢になる事が30年越しの夢です。